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詩の「暗唱」、全国SLAが動画コンテスト

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 公益社団法人全国学校図書館協議会(全国SLA)が創立70周年を迎え、記念事業として、「あん唱運動の会」を創設した。小学生を対象に、気に入った詩を暗唱して動画収録した作品を募るコンクールを実施。今月25日まで申し込みを受け付けている。来年度も同様のコンクールを行いたい考えだ。
 同協議会では、読解力向上のために、音読と暗唱に着目。詩歌は、韻や言葉のリズムが心地よく、楽しみながら語彙力を育み、文章の構成要素を身につけられるとしている。
 作品は、180秒以内にまとめ、スマートフォン、デジタルカメラ、ビデオカメラで収録する。同協議会の専用フォームからのアップロードにより、受け付けている。
 個人でもグループでも応募できる。一つの詩歌で1本の作品とし、応募者本人が出演する。何本でも応募できる。
 審査は、詩人の谷川俊太郎さんの子で音楽家の谷川賢作さんをはじめ、詩人の文月悠光さんなどが担当する。同協議会の理事長、この事業に協力している朝日小学生新聞の編集長も審査に当たる。
 金賞と1万円の図書カードなどの賞を用意している。学校を対象とした団体賞も設ける。
 審査に臨むに当たって谷川賢作さんは、「意外性があるものが心にひっかかる」「ビジュアル化したり、声に出したりすることで、リズムの面白さに気づいてほしい」などと話す。暗唱する作品の選び方も重要な要素となるという。
 同協議会では、この運動が楽しく柔らかなイメージとなるようにひらがなを交えて「あん唱」と表記する。「空で詩を読む活動」を「SOLAでSIを読む活DO」と置き換えて、「SOLASIDO」とも呼んでいる。

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