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第36回東書教育賞 贈呈式を2月に映像で実施

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東京書籍

 東京書籍株式会社(東京都北区、千石雅仁代表取締役社長)と公益財団法人中央教育研究所(東京都北区、谷川彰英理事長)は第36回東書教育賞の受賞者を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の状況にかんがみ、今回の贈呈式は審査員の講評をまとめた映像を2月に受賞者へ送付する形で実施する。
 教育実践論文を表彰する同賞は、教育現場の地道な実践活動に光をあて、優れた指導法を教育現場に広めることを目的に、同社の創立75周年を記念して設立された。
 本年度は「未来を担う子どもと共に歩む確かな教育実践」のテーマに対し、全国の小・中学校教員と教育関係者から142編の応募があった。審査委員によると、今回はICTを活用した論文の応募数が多く、特に小学校におけるプログラミング教育の活性化やコロナ禍という状況の中で、ICTを有効に活用しようとする意識の高まりが見て取れたという。
 審査の結果、小学校部門では最優秀賞1編・特別優秀賞1編・優秀賞2編・奨励賞4編が、中学校部門では最優秀賞1編・優秀賞2編・特別賞1編・奨励賞3編が選ばれた。
 小学校部門の最優秀賞は儀間奏子・沖縄県南城市立大里北小学校教諭の「コロナ禍を乗り越える平和学習の創造を目指して」が受賞。「コロナ禍だからしかたない」という発想を「コロナ禍だからこそできることは何か」というアクションに転換した、臨機応変で柔軟な授業実践が評価された。
 また、中学校部門の最優秀賞は山田達夫・静岡県浜松市立細江中学校校長の「探究的な学びを通して、次代を創る子供たちの資質・能力の育成」が受賞。探究的な学びを重視しつつ、地元の行政、企業、大学、商店などと連携、協働し、地域への愛着をもつ人材を育てる実践が評価を受けた。
 受賞論文は小・中学校別に論文集としてまとめられ、後日全国の学校・教育機関等に配付される。

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