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ネット利用功罪、実感する生徒 教員の認識追い付かず

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 Googleは中高生とその教員を対象に、インターネット利用に関する認識の違いを調べる調査を実施した。インターネットを利用していて、生徒が感じるメリットや経験したトラブルについて質問。教員には同じ項目について「生徒が感じたことがあると思うか」を尋ねた。生徒はメリットを強く感じると同時に、危険な目に遭っている一方、教員の理解が一部追い付いていないことが調査から分かった。
 「インターネットを通じてニュースに関心を持った」という生徒は72%だった。同項目について「子どもたちが実感していると思う」と答えた教員は41%で、生徒と教員の間で31ポイントの差があった。
 同様に「インターネットを通じて、将来のことを具体的に考えられるようになった」生徒は66%。「子どもたちが実感していると思う」と答えた教員は39%で、27ポイントの差があった。
 中高生が経験したトラブルについても、生徒と教員間の認識の違いを調査した。「SNSで知らない人から不快なメッセージが来た」ことのある生徒は29%いた一方、「子どもが実感していると思う」教員は8%だった。
 ネット詐欺については、16%の生徒が「あいそうになった」と回答。「子どもが実感していると思う」と答えた教員は3%だった。
 Googleは平成30年から、「インターネットリテラシー」をテーマにした授業コンテンツを提供している。このコンテンツを受講した中学生5835人、高校生9722人と、その教員に当たる中学校教員50人、高校教員69人が回答。令和2年4~12月にかけて調査を行った。

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