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「深い学び」を掘り下げた教育セミナーを開催

6面記事

研究会

録画収録したコンテンツをオンデマンドで3月10日から3月31日まで配信!

 平成10年(1998)年度の第1回から毎年開催している同セミナーは、昨年度新型コロナウイルスの影響で初めて中止を余儀なくされた。
 主催の一般財団法人総合初等教育研究所では、令和2年度から第11期研究(令和2・3年度)として、「教育課程に基づく授業の展開―資質・能力を育む『深い学び』の実現」を研究テーマに掲げ、研究を始めた。本年度は、多数の先生方からの強い要望を受け止め、第11期研究・第1年次の研究成果をオンデマンドで開催することになった。7つの分科会、シンポジウム、特別講演を収録し、約20時間のコンテンツとなった。 動画配信期間は3月10日(水)~31日(水)。
申し込みは3月21日(日)まで。申し込み方法は「総合初等教育研究所 教育セミナー」(http://www.sokyoken.or.jp/seminar/seminar.xhtml)にアクセスの上、申込み。
 同セミナーは2月20日に実施され、午前中から午後3時10分まで6つの分科会が各会場に分かれて行われた。分科会の内訳は国語科、社会科、算数科、理科、道徳科、特別活動。研究テーマに迫るため、各委員が研究実践に取り組んだ成果を発表し、その内容について議論をした。
 各分科会の最後には、文部科学省教科調査官より提案への助言と指導講演を行った。また、午後3時20分からの授業技術の分科会では、教員歴の浅い教師や教員を目指す学生を対象としたパネルディスカッションも行われた。
 午後3時30分から午後5時30分まではシンポジウム「深い学びをどのように実現するか」が行われた。基調提案「『深い学び』を実現する授業のあり方」を北俊夫氏(一財・総合初等教育研究所参与)が行い、その後のシンポジウムでは清水静海氏(帝京大学教授)をコーディネーターとして、市川伸一氏(東京大学名誉教授)、北俊夫氏(前述)、邑上裕子氏(明星大学客員教授)の3名がパネリストとして参加。教科専門や立場の枠を超えて、理論と実践の両面から議論を深めていった。また前半に行われた各教科分科会の1年間の実践報告も含め、来年度の研究について検討が行われた。
 3時50分からはキャスターの国谷裕子氏が特別講演「持続可能な未来を手渡すために」を行った。国谷氏は長年、NHKの「クローズアップ現代」の司会を務め、SDGs(持続可能な開発目標)やパリ協定の報道に関わって来た。その経験から次世代に持続可能な未来を手渡すために、いま私たちは何をしなければならないか、何を子どもたちに伝えていかなければならないかを考えていかなければならないと強調した。

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