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授業での図書館活用実践例を挙げて解説 小・中学校向け書籍

8面記事

書評

 黎明書房はこのほど、「コピーして使える 小・中学校の授業を高める学校図書館活用法」(渡辺 暢恵 著)を刊行した。小・中学校の各学年、各教科等の授業で、どのように学校図書館を活用し、司書教諭らと連携していくかを、具体的な実践例を挙げて解説している。
 本書は5章構成。1、2章では、それぞれの授業の進め方やポイント、ワークシートなどを紹介。例えば、中学3年生の社会科「福祉の課題について考えよう」では、現代日本の福祉課題について、関連する本などを参考に生徒一人一人がリポートを作成する。学校司書と共に学校図書館を使う授業の効果として、生徒が気になった点を図書館内の百科事典や関連書籍などですぐに調べ、学習内容を深められることなどがあるという。
 他の章では、学校図書館に関する基礎知識や授業実施時の留意点をまとめたり、司書教諭と学校司書の役割を整理して公共図書館や教育委員会と学校の連携方法を説明したりしている。
 各教科等の担当教員だけでなく、一緒に授業を行う司書教諭や学校司書らにも役立つ一冊だ。
 B5判、135ページ。定価2640円。
 問い合わせ=Tel052・962・3045

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