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親子でスマホのルール作り学ぶ 保険会社などが教材配布

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 静岡大学と損害保険ジャパン(東京・新宿区)などは、家庭で子どもがスマートフォンを使う際のルールを作るに当たり、親子で意識のずれを学べるよう作成した教材を静岡県内の小・中学校へ無償配布している。4月20日には、同県沼津市と三島市の全ての小・中学校へ無償配布すると発表した。
 教材は昨年2月、情報モラル教育に詳しい塩田真吾・静岡大准教授と損保ジャパンの子会社で少額短期保険会社の「Mysurance」が共同開発した。
 スマホで最も不安なトラブルや平日に何時までインターネットを使ってもよいかなどの質問と回答の選択肢を載せている。親子がそれぞれ回答を指差すことで、意識や考え方の違いを確認できる。家庭でのルールを記入する欄も設けた。
 昨年12月からは、協賛するスルガ銀行と共に静岡県内の小・中学校へ配布を始めた。損保ジャパンとMysuranceは今後、首都圏の自治体などにも配布の対象を広げる。
 併せてMysuranceのウェブサイトでは、教材の使い方や親子でルールを作る際のポイントを解説した動画を公開している。
 動画は約7分間。塩田准教授が「『ルールを守りなさい』という他律的な指導だけでなく、どう工夫すれば守ることができるのかという自律的な指導が必要。ルールを決めたら『破りそうになるとき』をたくさん考えるとよい」などと助言する。
 同社の担当者は「家庭はもちろんのこと、保護者会をはじめ学校現場でも活用していただける内容となっている」と話す。
 教材のダウンロードや動画の視聴は、Mysuranceのウェブサイト(https://www.mysurance.co.jp/service/sumahohoken/literacy/kodomo-sumaho/)へ。

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