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徳島県、学校内複数感染確認でPCR検査実施 全ての小中高が対象

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 徳島県は9日、学校内で2人以上が新型コロナウイルスに感染した場合、接触者・濃厚接触者に限らず、児童・生徒、教職員の希望者全員にPCR検査を実施することを決めた。公私立問わず、全ての小・中学校、高校が対象。感染報告の多い、家庭内感染を抑える狙いがある。
 2人以上の感染者が出た学校では、PCR検査の希望者を募る。その人数分の検査キットを県教委が手配し、各家庭に送付。検査結果は県教委に集められた後、各家庭に通知するという。
 2人の感染者の確認期間は、「1週間以内に2人」などの一律の基準は設定しない。保健所と連携し、感染状況を見て柔軟に決定する。
 同県では、これまで学校で感染者が確認された場合、接触者・濃厚接触者のみ調査を行っていた。家庭にウイルスを持ち込み、感染が拡大するのを防ぐため、検査対象を広げる。
 同日の会見で飯泉嘉門知事は「県内の学校で集団感染が発生した時も、家庭内感染など二次感染が拡大した。県内の感染者のうち、9割が感染力の高い変異株のウイルス。今後の感染は変異株によるものとして対応する」と説明。また、「家庭内感染を防ぐための有効策が国から示されていない。そのためのFAQや対応の仕方を発信していく」と今後の方針を示した。

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