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一刀両断 実践者の視点から【第29回】

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論説・コラム

学校事務職員への指導

 幼稚ではあるが、考えさせられる面がある。
 《小学校職員 “落書き”の動機は「校長に恥をかかせようと…」》(あいテレビ)という見出しの記事である。
 まず指摘したいのは、学校事務職員は孤独であるという事である。ほとんどが一人ないし二人でこなす仕事であり見えにくくとも重要な位置にある。よって資質や力量そして人間性が仕事に大きく影響する。
 また、この職務内容を正確に把握している校長は少なく、指示はできても代行はできない。詳細は管理職試験にも出されない。これは他の一人職も同様である。
 よって仕事内容はお任せが多く、専門的な指導は、市町村教委ではなく都道府県教委が行う。身近で指導を受ける事が出来ないために、近隣の仲間同士で確認するようになっている。しかし、その資質や仕事の遅滞を厳しく指摘しても的はずれになることは少なくない。
 1年を過ぎても旅費が支給されていない為に、校長室で二人で書類を作成したことや、福利厚生の祝い金の未払いの書類を共に作成したことがあった。誠実な仕事のしかたをやって見せないと、孤立して意固地になって、仕事が滞る悪循環が起きてしまう。その人物には退職願いを書かせて腹を決めさせたが、それも信頼関係をしっかり築いたから出来た事である。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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