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一刀両断 実践者の視点から【第42回】

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論説・コラム

学校の設置場所

 学校の設置場所について考えたことはおありだろうか。「安全な場所に」が大前提になっているはずであるが、本当にそうだろうか。一等地に学校を設置するか、課題のある場所に設置するかで、首長や議会そして地域住民の本性が明らかになる。学校の設置場所こそが、本音と建前の価値基準と見ることもできるのではないだろうか。
 ある小学校は学制が出来て以来の、いわゆる伝統校であったが、駅前にあった為に商業開発の邪魔とされ、使い道のない排水路の脇の土地へと配置換えになった。また、私が通った中学校は高台にあったが、線路脇の田んぼの埋め立て地へと移動させられた。その跡地にはマンションが建っていた。
 こうした判断は議会や首長が主導して行うものであり、経済と言う名のもとにされてきたのである。物言わぬ人々を橋の下へと追いやった身分制度にも重なって見える。
 近隣の中学校は斜面に盛土してグラウンドを造った為に大雨が降ると斜面から水が涌き出ている。このことを行政に指摘し、土質検査をしたが返事はない。平常時に危険を余地予測しておく訓練が必要なのではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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