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一刀両断 実践者の視点から【第50回】

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論説・コラム

聴覚障害がある人の「オリンピック」

 オリンピックともパラリンピックとも違う国際競技大会をご存じだろうか。聴覚障害者が参加する「デフリンピック」である。
 先日、大学で学生に遠隔授業をしていたときの事である。聴覚障害があり、熱心に授業に参加する学生が居るので、パラリンピックの話をしたら、「私達はパラリンピックではなく、デフリンピックに出るのです」と手話で伝えてくれた。初めて耳にする名称であった。
 特別支援学校では、肢体不自由、知的障害、視覚障害、聴覚障害といった障害がある児童・生徒等が学ぶ。中には重複障害がある児童・生徒等がいることは知っていた。しかし、デフリンピックの存在は分かっていなかった。
 視覚と聴覚のどちらもない子どもを持つ友人がいる。友人の願いは、親が亡くなったあとに生きていけるようにしなければならないということであり、教育をベースに発信をしている。
 このように、簡単に線引きができるものばかりではない現実がある。華やかなものばかりを見ていると、それに慣れてしまう。そして、意識が薄れてしまう。猛省したい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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