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GIGA生かした社会へ デジタル田園都市構想「応援団」が設立総会

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行財政

応援団長に就任した元大相撲大関の「KONISHIKI」さん

 ICTを使って人口が少ない地域の利便性を高め、経済成長を目指すなどする政府の構想を民間団体・地方自治体・個人が連携して後押しする「デジタル田園都市国家構想応援団」の設立総会が18日に開かれた。運営委員会理事会員となった浮世満理子・全国心理業連合会代表理事は、GIGAスクール構想で整備した情報端末を生かして、地域によらず、児童・生徒それぞれにカウンセラーが付いて目標達成を目指す社会の構築に意欲を見せた。
 デジタル田園都市国家構想は岸田文雄首相が掲げる「新しい資本主義」を実現させる方策の一つ。これまでの地方創生施策に、デジタル技術を加えて、日本全体を発展させようとしている。
 「応援団」は法人会員と個人会員で構成する。一般社団法人として活動する。代表理事は、ICT関連企業のブロードバンドタワー会長兼CEOの藤原洋氏が務める。
 運営委員会理事会員には、浮世氏の他、名刺管理オンラインサービスを展開し、徳島県神山町に拠点を置く「sansan」の経営に当たってきた田中陽氏らが名を連ねた。sansanは、ICTと起業に関する力を養う高等専門学校の開設を予定している。
 過去には、大平正芳首相(昭和53~55年)が「田園都市国家構想」の実現を目指した。自民党のホームページでは、この構想について「都市の活力と田園のゆとりの結合をめざす」と説明している。

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