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第37回 東書教育賞受賞者を発表

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東京書籍

 東京書籍株式会社(東京都北区、渡辺能理夫代表取締役社長)と公益財団法人中央教育研究所(東京都北区、谷川彰英理事長)は第37回東書教育賞の受賞者を発表した。贈呈式は、昨年と同様、コロナウイルスの感染拡大に配慮し、受賞者に対して映像を送る形で2月に開催する。
 東書教育賞は、教育現場の地道な実践活動に光を当て、優れた指導法を広く教育現場に広めることを目的に、1984年の東京書籍創立75周年を記念して設立されて以降、日本の教育の発展に寄与している。
 本年度は「未来を担う子どもと共に歩む確かな教育実践」のテーマに対し、全国の小・中学校教員と教育関係者から140編の応募があった。昨年度に引き続き、ICTを活用した応募論文が多く見られた他、「社会に開かれた教育課程」を意識した、地域や実社会とのつながりを意識した実践も増えたという。審査の結果、小学校部門では最優秀賞1編・優秀賞2編・奨励賞3編が、中学校部門では優秀賞1編・奨励賞3編が選ばれた。

 小学校部門の最優秀賞には新潟県燕市立燕南小学校・山口哲史教諭の「社会貢献をし、自らの幸せを創造する力の育成」が受賞した。さまざまな行事や活動が奪われたコロナ禍の下でも、子どもたちの自己肯定感を高め「関わりの価値」を発見していくといった取り組みが評価された。

 中学校部門の優秀賞には和歌山県和歌山大学教育学部附属中学校・矢野充博教諭の「中学校理科における気象現象の理解を深めるARの積極的活用(ICT活用)」が受賞。中学校2年生理科「気象現象とその利用」の単元で、教諭や生徒自身が作成したARを活用して観察を行い、空間的な動きについて理解を促進した実践が評価を受けた。

 受賞論文は論文集としてまとめ、全国の学校・教育機関等に配布する。

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