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感染症や免疫の解説教材開発 幼児向けの絵本も

2面記事

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大阪大

 2年以上にわたる新型コロナウイルスの流行を踏まえ、大阪大学は感染症や免疫について子ども向けに解説する教材を開発した。中学生以上を対象にしたポスターは無償で利用できる。幼児や児童向けの絵本も制作し、15日に発売した。
 いずれの教材も同大大学院医学系研究科の熊ノ郷淳教授(呼吸器・免疫内科学)が監修した。
 ポスターでは、病原体に対して体が生まれつき持っている「自然免疫」と感染などにより得られる「獲得免疫」で、重要な役割を果たす免疫細胞を取り上げた。イラストを使い、働きや関係性を説明している。
 絵本「ねえねえはかせ、ぼくたちはどうやって免疫に守られてるの?―免疫細胞たちのおしごと―」(A4横変判、32ページ、1980円)は、ワクチン接種を終えた男児に対し、大学教授らが免疫の仕組みなどを教える物語。付録にはポスターを付け、親子で学べるようにした。
 同大は「ポスターと絵本を通じて感染症から体を守り、免疫に関する基礎知識を身に付けてほしい。さらに奥深い免疫の世界に興味を持ってもらえれば」としている。
 ポスターは同大免疫学フロンティア研究センターのウェブサイト内(http://www.ifrec.osaka-u.ac.jp/jpn/outline/file/immunity_map.pdf)でダウンロードできる。絵本の詳細は大阪大学出版会のウェブサイト(https://www.osaka-up.or.jp/)へ。

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