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一刀両断 実践者の視点から【第163回】

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伝えるスキル

 昨日、学長とエレベーターでお会いした。「お久しぶりです。先生、学生の様子はどうですか?」と聞かれた。
 「学生の目つきも変わるので、楽しいですよ」と、答えた。
 「先生の授業を受けた学生は、変わると聞いています。教員に教えてもらいたいです。後で連絡させていただきます」と話された。
 最近、こうしたお話を頂くことが多くなっている。確かに、いかに素晴らしい内容でも、伝わらなければ意味を持たないと私は常日頃感じている。伝えるスキルは、技術や手法の域では限界がある。対話へと向かう構えが無くては継続しない。
 その構えとは、知識を共有できるように出来るだけフラットにする。次に相手を身内と思って同じ目線で率直に丁寧に話す。そして最後には、良くなってほしいという善意に溢れている事である。そこには私利が微塵もあってはならないのである。
 伝わらなかった場合は、自分に配慮が不足していたと受け止める事である。この真摯な心姿が相手に伝わる事になる。その一場面が授業なのではないだろうか。
 この授業力アップをしてこなかったのが高校や大学ではないだろうか。その理由は明らかに慢心と保身にあるのではないだろうか。
 少しはお役に立てると思うので、これからでも授業改革を望まれる方がおられたら、遠慮なくご相談ください。教師を元気に!
 連絡先=okubo_47@yahoo.co.jp

現在
 亜細亜大学教職特任教授
 麗澤大学教職センター長特任教授
 モラロジー道徳教育財団特任教授
 千葉県新任校長研究主任他研修担当
 就労支援薬膳料理店「龍桂林」経営
 近刊に「辞めない社員の育て方」(時事通信)
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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