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「背浮き」の方法など、水辺の安全学習でアプリ無償公開

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B&G財団

 B&G財団(東京・港区)は、子どもの水難事故が4年ぶりに増加したことを受け、水難事故防止について学べる「水辺の安全学習アプリ」(https://mizube-anzen.jp/)を無償公開している。小学校高学年が対象。今回の学習指導要領改訂により追加された「背浮き」の方法も紹介している。アプリはインストール不要で、1人1台端末のタブレットなどで利用できる。
 同財団では、水難事故の増加について、コロナ禍により、水泳の授業が中止になるなど、水辺の安全を学ぶ体験機会が減少した影響があるのではないかとしている。依然として、コロナ禍の終息が不透明なことから、日本赤十字社など、水難防止の体験学習・啓発をする団体が連携し、作成した。
 アプリでは、海や川、ため池などフィールド別の危険箇所や身を守る方法についてアニメーションなどで学ぶ。
 緊急時の対応について、事故発見時の行動や、緊急時に救助を要請する電話番号のうち、「119」と「118」の違いを疑似体験して知る場面もある。
 今回の小学校学習指導要領改訂では、水泳運動の中で、新たに「安全確保につながる運動」を導入。あおむけなって水面に浮かぶ「背浮き」などが例に挙げられている。アプリでは、「背浮き」のコツについて、15分程度で学習できる。

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