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意欲あるが、ほぼ運動しない大人 5人に1人トラウマ体験

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スポーツ協会調べ

 スポーツや運動へ意欲があるものの、実施頻度が月に1日(回)以下の大人は、5人に1人が運動にトラウマ体験やマイナスのイメージを抱いていることが日本スポーツ協会の調査で分かった。例としては、厳しい指導や、周囲に笑われた経験などが挙がった。同協会では、子どもの頃や学生時代の指導者や周囲の言動などがスポーツ・運動への実践意欲に影響することが示唆されたとしている。
 この調査は、昨年11月から今年1月にかけて20代から50代の男女にインターネットで実施。スポーツ・運動への意欲があり、スポーツ・運動の実施頻度が月に1日(回)以下の人から得た300件の回答を集計した。
 過去にスポーツ・運動に関するトラウマやネガティブな思い出があるかとの問いに対し、20・3%があると回答した。具体的には、「指導者からいじめられていた」「体育の授業中に笑われた」「絶対勝たなきゃいけない試合に自分の調子が悪く負けた」などがあった。
 「スポーツ」「運動」「遊び」「体育」「部活」の、五つの単語のイメージについて尋ねたところ、「スポーツ」「運動」「遊び」では70%以上が好意的な回答だったが、「体育」「部活」には約半数が良い印象を抱いていなかった。
 同協会では、「誰もがスポーツ本来の楽しさや喜び、ワクワクが感じられるような環境の整備を進める」としている。

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