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10代のデートDV予防へ講座 中高の教員対象

2面記事

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横浜市

 交際相手との間で起こる暴力行為などの「デートDV」について横浜市は本年度、市内の中学校と高校の教員を対象に、オンライン形式の講座を設けた。民間の調査によると、10代のデートDVは3組に1組の割合で起きているとの調査結果がある。生徒が、デートDVの初期段階で気付き、逃れたり、助けを求めたりできる力の育成を目指す。
 同市は「デートDV防止モデル事業」の名で、

 ・予防教育
 ・相談
 ・広報・啓発
 ・被害・加害者回復プログラム

 ―に取り組む。

 このうち予防教育では、今月から管理職向けの動画を配信している。デートDVの概要などが分かる。専任教諭、養護教諭などを対象とした研修では、専門家によるデートDVの背景や課題の解説などがある。
 同市はNPO法人エンパワメントかながわの協力の下、被害・加害生徒の相談にも対応する。学校が専門相談員に依頼し、1回50分程度の面談の場を設ける。生徒の同意があれば、被害生徒だけでなく、加害生徒にもカウンセリングを行う。
 同市では平成19年度から市内の中学校や高校で、同市男女共同参画推進協会によるデートDVに関する出前講座を実施してきた。教員向けは本年度が初めて。

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