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職種ごとに校内職場体験 新聞制作で本社参加

3面記事

その他教育活動

大阪・吹田市の3中学校
企業など協力

 大阪府吹田市立の3校の中学校で今月以降、日本教育新聞社など民間企業や専門学校などが協力し、生徒が校内で疑似的に職場を体験する授業が始まった。このうち、市立佐井寺中学校では2年生が総合的な学習の時間で新聞制作などを体験する。計5学級がそれぞれ5グループに分かれ、体験する職種ごとに5学級に再編。12月には、企業などが出した課題に対する成果物をまとめて発表する。
 同中学校には、日本教育新聞社の他、旅行会社、ドローンに関するサービスを提供する企業、市内の商店街、映像作家や声優などを育成する専門学校が協力。初日となった9月16日には、それぞれの担当者が同中学校を訪ね、生徒に課題を出した。
 日本教育新聞社はこの日、「新聞とは何か」「日本教育新聞社はどのような企業か」「日本の教育の仕組み」について話し、12月までに新聞を制作するという課題を出した。できれば、教育について調べた結果を記事にしてほしいと依頼した。
 この日の授業では、将来の進路選択に関連する情報の提供にも力を入れた。新聞社には新聞制作以外にどのような仕事があるか解説した他、中学校卒業後の進路として、高等専門学校や、全国から生徒を募集している公立高校があることを紹介し、キャリア教育の要素を濃くした。
 他の職種からは、映像制作や高校生向けの修学旅行計画作り、商店街の新規店舗の出店といった課題が出た。
 この授業は、職業体験を提供するテーマパークのキッザニアが企業などに声を掛けて実現した。キッザニアは大阪府摂津市でも、校内で仕事を体験する授業を設けたことがある。

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