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一刀両断 実践者の視点から【第238回】

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ハワイの「動徳」事情(2)

 若者との出会いがあった。ハワイ大学現役の日本人男子と現地人院生の女子と対談した。
 大阪出身の男子学生はハワイ大学でホスピタリティを専攻しており、日本人ガイドなどをして生活費を稼いでいた。
 学費は親からの支援である事から深く感謝していると何度も口にしていた。卒業後は大阪に戻って家業を継ぐという決意を示した素晴らしい青年であった。住みやすさはと聞くと、私にはあまり良くないとはにかみながら答えてくれた。
 国際性を身につけて親にも深く感謝して家業を継ぐとしたこの青年に際立った期待ができた。詳しい説明に感謝して私からチップを差し出したが、僕は要りませんと断った姿に益々ひとかたならぬ人物の器を感じさせてもらった。
 もう1人は、バイトでカメラマンをしている院生であった。医師を志していてとても利発な解答をしてくれた。こうした学生が日本にも多く存在しているはずであるのに私にはあまり感じられていない。
 ふと、将来に志のある若者の割合の違いがこれなのかと感じられた。日本の高校、大学の教育を抜本的に変えねばならないと痛感させられた出会いであった。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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