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「学校は楽しい」中高生9割 最多理由「友達と一緒」

10面記事

教科・研究団体

NHK放送文化研究所調査

 NHK放送文化研究所が昨年7月から8月にかけて12~18歳の人を対象に行った調査で、9割近くは学校が「楽しい」と感じていることが分かった。「とても楽しい」と答えた割合は中学生世代で40・9%、高校生世代で40・1%とほぼ差はなく、「まあ楽しい」は中学生世代が49・5%、高校生世代が47・5%とやや差が開いた。友達と話したり、一緒に何かしたりすることを楽しいと感じている割合が高かった。

 この調査は無作為抽出した1800人を対象に郵便によって実施。有効回答率は65・7%だった。「中学生・高校生の生活と意識調査」として、昭和57年から5~10年間隔で実施。対象者の両親にも回答を求めている。回答者は中学校、高校の他、インターナショナルスクールや高等専門学校にもいた。0・2%は在学していなかった。
 「学校は楽しいか」との問いに対し、「とても楽しい」「まあ楽しい」と答えた人に、何が一番楽しいか、選択肢から挙げてもらうと、「友だちと話したり一緒に何かしたりすること」を73・7%が挙げた。以下、「部活動」(19・0%)、「授業」(4・8%)、「先生と一緒に話したり何かしたりすること」(2・1%)が続いた。
 一部では、学校が生徒に課す家庭学習(宿題)が重過ぎるとの指摘があるが、この調査で、平日に学校外で勉強する時間を尋ねると、「ほとんどしない」が中学生世代は15・3%、高校生世代は30・6%に達していた。
 「一生懸命勉強すれば、将来よい暮らしができるようになる」と思っている割合は、中学生世代で76・2%、高校生世代で70・1%、「そうは思わない」がそれぞれ20%台に達していた。
 教員との関係にも課題が見えた。「担任の先生は、あなたのことを、わかってくれていると思うか」との問いに対し、「あまりわかってくれていないと思う」と答えた割合は中学生世代で12・8%、高校生世代で16・5%を占めた。

両親も満足度は高く
 両親対象の調査でも学校への満足度は高く、「満足している」と答えた割合は父親が89・0%、母親は87・4%。満足していないとの回答は1割前後にとどまった。
 教員への印象を見る設問で、「先生は忙しそうだ」と思っている割合は父親で38・8%、母親で55・4%。「よく知らない」との回答も多く、父親では52・2%、母親では34・8%を占めた。

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