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協賛企業・団体の動画も掲載 アンケートから学校現場での「成人」の意識探る

13面記事

企画特集

 18歳成人オンラインフェアでは、協賛した日本公認会計士協会、株式会社ナガセ(東進ハイスクール・東進衛星予備校)、株式会社リンクスの動画コンテンツを特設サイト内に掲載した。動画は、学校の授業で活用できるアニメーション教材や高校生に将来のことを考えさせる講座などを掲載。各企業・団体が若者を応援するような動画コンテンツを展開した。セッション・ディスカッションなどのプログラムと同様に、多くの視聴者の関心を集めた。また、視聴者へのアンケートでは同オンラインフェアについて率直な意見や感想が寄せられた。ここでは、協賛企業・団体の動画コンテンツとアンケートの内容の一部を紹介する。

【日本公認会計士協会】

募金で会計教育の第一歩
 国内唯一の公認会計士の団体である日本公認会計士協会は、1949年の発足以来、自主規制団体として活動を続けている。
 今回掲載した動画「一言のシン」は、高校生が募金を通じて、会計教育の重要性を学んでいく内容だ。

【株式会社ナガセ(東進ハイスクール・東進衛星予備校)】

高校生に向けて大人になることの希望を伝える
 東進ハイスクール・東進衛星予備校などの運営をする株式会社ナガセは、法務省大臣官房審議官兼検事である柴田紀子先生が、高校生に向けて仕事や働くことについて熱く語る動画「未来発見講座」を掲載した。

【株式会社リンクス】

今必要な金融の知識をこの動画で
 不動産投資に関する事業やセミナーなどを開催している株式会社リンクスは、成人年齢の引き下げで重視されている「金融教育」「投資教育」をテーマとした動画「エクストリーム戦国時代TV 1分で分かる! お金の基礎知識シリーズ」を掲載した。

高校生の生の声を聞き「成人」を考える

 同オンラインフェアでは、さまざまな動画コンテンツを用意し、高校教員、高校生、保護者が「成人」を考える機会とした。アンケートでは、多くの学校教員関係者から感想をもらった。
 「教員・生徒、それぞれ生の声を聴くことができた」「なんとなくの知識であったり、なんとなくの認識であったりしたことが多いので、確認できてよかった」との声があり、成人年齢引き下げに対する理解が深まったことが伺える。
 また、「18歳で成人になることで、生徒たちが等身大で不安に思っていることや希望を持っていることなどを生の声で知ることができ、とてもいい企画だと思いました」「本校の高校生と大きな違いはあまり感じられなかった。それにより、他校の生徒さんたちも本校の生徒も、18歳で成人になることについて、まだ、十分に理解できていない点や、思ったより深く考えていることなどがわかり、参考になるセッションだったと思う」といった、当事者である高校生が持つ不安や希望を受け止めるコメントや「とても参考になりました。高校生の中に、成人の生徒もいるという意識が芽生えました。そのことを意識した授業づくりもできるのかなと思いました」といった、クラスに未成年と成年が共存することについて改めて実感するコメントも見られた。
さらに、「進路探究の授業で使用させていただきました」といったコメントもあり、個人での視聴だけでなく、学校現場で実際に教員が成人年齢引き下げについて指導する手助けとして活用された。

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