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「指定フォルダの選択」子どもの正答率は平均7割 情報活用能力調査

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指定されたフォルダにデータを保存できるかを問う調査問題

 文科省は昨年12月27日、小学5年生、中学2年生、高校2年生の計1万4219人(479校)に実施した「情報活用能力調査」の結果の一部を公表した。コンピュータ画面で、指定された通りに保存先フォルダを選べるかを問う問題の正答率は、小学生が51・5%、中学生が76・1%、高校生が83・5%(全体平均69・8%)だった。一定数の子どもが基本操作を身に付けていなかった。
 調査は令和4年の1~2月、CBT(コンピュータ試験)で実施した。キーボードでの文字入力の課題、調査問題、質問の三つを出題した。
 調査問題は一部を除いて非公表。全校種共通と、中学・高校だけで出題した問題がある。環境問題について書かれたウェブページを読み、その内容に答える問題は小学生が31・5%、中学生が58・4%、高校生が73・0%だった。
 調査結果を得点化し、9段階で示したところ、学校種が上がるにつれて得点が高くなる傾向にあった。小学校では「指示に従って、アプリケーションを選択・操作できる」などの「レベル4」が最多で25・8%だった。
 中学校は「指定されたフォルダへ、ファイルに名前を付けて保存できる・クラウド上の編集権限を設定できる」などの「レベル5」が24・9%、高校では「目的に応じて、アプリケーションを選択・操作できる」の「レベル6」が21・9%で最多だった。
 キーボードによる文字入力は285文字からなる、平仮名、片仮名、漢字、アルファベットの組み合わせの入力を出題した。1分間の平均文字入力数は小学校で15・8、中学校で23・0、高校で28・4だった。

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