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公立学校の女性管理職、過去最多の割合に

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トップは石川県の4割超

 公立の小・中学校、高校、特別支援学校に勤める女性管理職の人数は昨年4月1日現在で1万5103人となり、昨年度よりも746人増加したことが分かった。学校管理職に占める女性の割合は1・2ポイント増の22・3%。過去最高となった。都道府県別で女性割合の最高は石川県、最低は北海道だった。
 令和3年度の人事行政状況調査の一環として調べたもの。都道府県と政令指定都市は分けて集計した。
 石川県の女性管理職の割合は40・3%。広島県(36・4%)、神奈川県(36・2%)と続く。最低だった北海道は9・9%。福島県(10・3%)、長崎県(11・3%)も低かった。
 政令市では、川崎市(38・7%)、相模原市(37・0%)が高かった。最低は神戸市の15・2%だった。札幌市(15・5%)、新潟市(15・7%)、大阪市(15・8%)も低かった。
 学校種別では、小学校が1・3ポイント増の28・2%、中学校が1・1ポイント増の13・9%、高校が0・8ポイント増の11・9%、特別支援学校が1・0ポイント増の32・1%だった。義務教育学校は中学校に、中等教育学校は高校に含めて集計している。
 女性の学校管理職は増加を続けているが、校長に限ると女性の割合は19・3%。高校では9・3%にとどまった。
 政府が令和2年に策定した第5次男女共同参画基本計画では、初等中等教育機関の管理職の割合について目標を定めている。令和7年までに校長は20%、副校長・教頭は25%としている。今回の調査では副校長・教頭に占める割合がちょうど25・0%となり、前倒しで目標を達成している。
 本年度、新たに管理職になった人に占める女性の割合は26・7%だった。管理職全体に占める女性の割合を4・4ポイント上回っているため、この傾向が続けば、女性管理職の割合はさらに高まることが見込まれる。
 新管理職のうち女性が占める割合は特別支援学校が高く、35・6%。小学校は33・3%、中学校は18・0%、高校は14・4%だった。

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