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「歴史総合」で沖縄学ぼう 元高校教員が副教材

3面記事

教科・指導

 世界史と日本史を融合させた高校新科目の「歴史総合」で、琉球・沖縄の歴史を学ぶための副教材が刊行された。著者は沖縄県内の高校で歴史を教えていた新城俊昭さん。検定済み教科書に準拠させ、学習項目ごとに各教科書の関連ページを示した。沖縄の高校で沖縄の歴史を学びやすくすることに主眼を置いているが、沖縄県外の高校に関しても新城さんは、「歴史の考察力を養うための新たな課題に気付けるのではないか」と述べる。
 「歴史総合」は地理歴史科の新科目で、昨年4月に入学した生徒から必履修科目として卒業までの間に学ぶこととなった。
 新城さんは、昨年3月、琉球・沖縄史教育の充実を県教委に要請。県教委からは「歴史総合」で対応したいとの回答があったという。
 昨年12月10日付で発行した副教材は「歴史総合と沖縄」(編集工房東洋企画)。「ウチナーンチュ(沖縄人)はどこからやってきたのか」から始まる学習テーマは計26項目。このうち、「琉球王国の時代」であれば、検定済み教科書の「清の統治体制」などに関連する記述があることを示している。
 本体とは別に、書き込み式の「学習ノート」も作成。ダウンロードして授業で活用できるようにした。
 価格は1650円で、生徒は千円で購入できる。生徒向けに購入する場合は、出版元の東洋企画(Tel098・995・4444)に申し込む。生徒向け価格での購入には申し込み冊数に制限がある。

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