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幸福度日本一の福井で触れる探究の学びの種

13面記事

企画特集

海ごみから新たな製品にアップサイクル

公益社団法人福井県観光連盟

 幸福度日本一の福井県には、海や山での自然体験、伝統産業やものづくり、平和学習、禅を始めとした歴史文化学習、エネルギー・環境学習など、探究学習に相応しい学びのテーマが豊富にそろっている。
 世界三大恐竜博物館の一つである「福井県立恐竜博物館」は、2023年夏にリニューアルオープン予定で太古の恐竜の世界をさらに体感できるほか、化石発掘体験も可能。恐竜が滅んだ理由など、かつての地球の気候変動を知り、今後の地球環境について考える機会になる。
 「曹洞宗大本山永平寺」は、現在も多くの僧が修行に励む日本最大の禅の修行道場だ。坐禅体験を通して自分を見つめ直し、将来どういう自分になりたいのかについて考えることができる。
 戦国時代の城下町がほぼ完全な形で発掘された「一乗谷朝倉氏遺跡」は、博物館が2022年10月にオープンし、戦国時代の町人や職人の生活・文化を分かりやすく学ぶことが可能となった。
 「勝山自然塾」は、地球誕生から46億年の歴史を460mの自然道を歩きながら解説する。長い歴史の中で化石燃料や生命が生まれた時期を学び、将来の地球環境について考えるまさにTHE SDGs学習ができる。
 敦賀港は、ポーランド孤児や命のビザを携えたユダヤ難民が上陸した日本で唯一の港。「人道の港敦賀ムゼウム」では、命とは何か、平和とは何かを考えることができる。
 「福井県年縞博物館」では、年縞が示す7万年分の歴史から地球の気候変動を学ぶことができる。
 福井県はものづくりも盛んだ。さまざまな体験や職人たちとの交流を通じて、受け継いできた技や想いを学び、働くとはどういうことかを考えるきっかけになる。
 また、同県では、他にも農林漁業体験ができる施設も数多くあり、第一次産業のやりがいや苦労、食の大切さを学ぶことや、海ごみから新たな製品を作るアップサイクルを行う事業者の話から、環境問題や再利用の意識・関心を高めることもできる。
 2024年春に北陸新幹線が延伸開業し、利便性が向上する福井県を訪れ、県民の幸福度の中に息づくSDGsの理念を学んでいただきたい。

 問い合わせ=公益社団法人 福井県観光連盟 Tel0776・23・3677
 ホームページ https://www.fuku-e.com/900_others/educational_travel.php

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