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東書教育賞最優秀賞は岡山市の教諭・校長が受賞

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東京書籍

 東京書籍(株)(東京都北区、渡辺能理夫代表取締役社長)と(公財)中央教育研究所(東京都北区、市川伸一理事長)は第38回東書教育賞入賞者を発表した。贈呈式は、コロナウイルス感染拡大に考慮し、2月に受賞者へ映像を送る形で開催する予定だ。
 東書教育賞は、教育現場の地道な実践活動に光を当て、優れた指導法を教育現場に広めることを目的に、1984年の東京書籍創立75周年を記念して設立された。以降、日本の教育の発展に寄与している。
 テーマは、「未来を担う子どもと共に歩む確かな教育実践」。全国の小中学校の教員や教育関係者から130編もの応募があった。
 本年度の特徴として、ICT活用を題材とした論文の応募数が2割を超え、「個別最適な学び」の実現に向けたプログラミングやオンラインの活用など、教育課題にICTを有効に利用して対応する意識の高まりが見えた。審査結果は、小学校部門では最優秀賞1編・優秀賞3編・奨励賞4編が、中学校部門では最優秀賞1編・優秀賞2編・奨励賞2編が選ばれた。
 小学校部門の最優秀賞は、岡山市立芳明小学校・中安翼教諭の「性別・技能・言語の壁を越えろ!パラスポーツを活用した体育授業」が受賞した。性別や技能、国籍などに関わらず誰とでも運動を楽しめることをねらいに「ボッチャ」「ゴールボール」のパラスポーツを学習内容に合うように工夫して取り入れた授業実践だ。
 中学校部門の最優秀賞は、岡山市立福浜中学校・藤枝茂雄校長の「部活動の組織と運営の改善に向けた実践的考察」が受賞。部活動指導の体制に注目し、それぞれの運営が組織的な危機管理の徹底などの妨げとなっていた部活動を、保護者代表の参画による組織運営となるよう2年間をかけて改革した過程を考察した論文。
 受賞論文は論文集としてまとめ、後日全国の学校・教育機関等に配付する予定。

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