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給食の牛乳、新年度からストローレス化 雪印が学校向けパック変更

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 乳製品メーカー大手の雪印メグミルクは新年度から一部自治体の学校給食で、ストローなしで飲むことを想定した牛乳パックに変更する。
 対象は、東京、神奈川、千葉、福岡の4都県のうち、同社が供給している自治体。約60万人分。福岡県では2学期分から変更する。全員が1年間ストローを使わなかった場合、約1億本のストローを削減できるという。ストローが必要な児童・生徒には、バイオマスプラスチック製のストローも使えるようにする。
 新年度からストローレスパックを使う川崎市では、教育委員会の担当者はストローレスパック導入について、「ストローを使わないで飲むことを前提としている容器を使用するので、衛生面の心配はないと考えている。プラスチックごみの削減に向けて、協力をお願いしていきたい」と話す。
 ストローなしで飲むことを想定した牛乳パックの導入は江崎グリコが先行。日本製紙が開発したパックを採用している。
 このパックの見た目は従来型とほとんど同じだが、1リットル入りの大型パックと同じように上部を開封する際、指でパックをつかみやすくする工夫を加えている。ストロー用の穴も設けてあるため、必要な人は従来のパックと同じようにストローを使っても飲める。
 一部にはパックを変更しても従来通りストローを付ける地域がある。廃棄ストローの削減に当たっては、新パックの趣旨を周知することが課題となる。

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