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スマホルール「作っている」6割、危険性の周知課題 東京都が調査

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都道府県教委

 子どもがスマートフォンを使うときのルールを作っている保護者は6割だったことが東京都の調査で分かった。インターネットの危険性を学んだことがない保護者が3割おり、危険性の周知が課題だ。高校生の保護者で、子どもがネットで知り合った人に「直接会った」という割合は倍増していた。
 都は今年1月、子どもにスマートフォンなどを持たせている保護者2000人を対象にインターネット上で調査した。
 子どもがスマートフォンを使うときのルールを決めているか尋ねたところ、62・1%が作っていると回答した。子どもの学年別では小学校4~6年生が72・9%で最も高く、中学生(66・0%)、高校生(47・7%)と、年齢が上がるにつれて、その割合が減った。
 設けているルールは、利用する場所や時間についての決まりが63・9%で最も高く、次いで、困ったときはすぐ相談することが51・7%と続いた。小学生では利用するアプリの制限、中・高生では利用するときのマナーについての割合が高かった。
  保護者がインターネットの危険性を知る機会として学校の存在が大きい。保護者自身がインターネットの危険性を学んだ方法では「学校の配布資料から」という回答が4割だった。学校の保護者会での説明は20・8%だった。
 インターネットを通じて犯罪に巻き込まれる事件が相次ぐ中、子どもが知らない人と直接会うケースも増えていた。高校生の保護者で、子どもが「SNSなどを通じて知らない人とやりとりをしたことがある」と回答した割合は18・8%。多くはダイレクトメッセージを送るなどだったが、「直接会った」も18・5%いた。前回調査の令和2年度から倍増していたという。

都道府県教委

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