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中高生向け学校対抗プログラミング大会 AtCoderが5~12月に開催

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 与えられた課題を解決するためのプログラミングを行い、その完成度を競う競技プログラミングというものがある。中高生向けの学校対抗プログラミング大会「AtCoder Junior League 2023」の開催がこのほど決まった。4月からエントリーが始まっている。
 主催は国内最大の競技プログラミング大会サイト「AtCoder」。
 この大会は、中学部門、高校部門の2部門があり、部門別にランキング上位20校を表彰。個人の表彰もあり、中学1年生から高校3年生までの各学年上位20人が対象だ。学校スコアは、その学校に所属する全参加登録者の個人スコアの合計で算出する。
 開催期間は5~12月。エントリーはサイトから可能で、4月以降も随時参加できる。メールアドレスや所属学校、在籍学年などの情報が必要となる。また、ランキング表では、学校名や学年は公表される。点数の算出方法なども同サイトから確認できる。
 同サイトは、定期的に複数のオンライン大会を開催しており、情報系の大学生やエンジニアらが参加している。これまで中高生もエントリーしていたが、好成績を残すことが難しかった。こうした背景から、同年代で切磋琢磨できる環境を提供しようと本大会の開催を決めた。
 AtCoderはこの大会の開催意義として、

 (1) 中高生の大会参加を促し、競技プログラミングの楽しさを知ってもらう
 (2) 同世代間のつながりを強化し、切磋琢磨する環境をつくる
 (3) 教員に競技プログラミングに熱心に取り組んでいる生徒がいることを知ってもらい、応援してもらう

 ―の三つを挙げている。

 AtCoderは「中高校生は普段からさまざまな大会に参加しているが、人数は少なく、限られた人にしか知られていない。学校での認知度を高め、もっと多くの生徒たちに参加してもらいたい」とした。
 同サイトのコンテストでは成績によって「ランク」が与えられ、企業は採用応募者の実力を客観視することができる。例えば、SSランクは「日本トップクラス」で参加者全体の上位1%に当たる。

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