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大阪成蹊大学がAIで企業連携 データサイエンス学部を新設

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締結式の様子(左が中村学長、右が井崎本部長)

 大手半導体メーカーのエヌビディア合同会社は、大阪成蹊大学(中村佳正学長)と連携協定を結び、4月5日に同大学で締結式を行った。
 大阪成蹊大学では、この4月にデータサイエンス学部を開設。駅前キャンパスも新たに建設し、新1年生は4年間をかけて、「データサイエンティストに求められる力、ビジネス力、データサイエンス力、データエンジニア力」などを身に付けていく。
 今回の連携で、データサイエンス学部は、同社のNVIDIAプラットフォ―ムのソフトウエアスイートであるNVIDIA AI Enterpriseを活用して、大学独自の教育プログラムを教員が開発、展開する取り組みをしていく。既存のデータサイエンス学部は、社会科学系の学部が多いが、同大学は情報系のデータサイエンス学部として発足した。
 4月に理事長に就任した石井茂理事長・総長は、「新学部は、日本が最も必要とする学部。設置が決定してから3年間かけて準備してきた。関西地区のデータサイエンスの拠点にしていきたい」とあいさつした。
エヌビディア合同会社の井崎武士・エンタープライズ事業本部長は、「データサイエンス学の人材育成に役立てていただきたい。AIをどう活用するかが社会的課題になっている」と。
 終了後の質疑応答では、吉川正俊・データサイエンス学部長が、「新学部では、ビジネススキルを学ぶ。基礎と実践を学んでいく学部。学部にはデータが無いので、エヌビディア合同会社に協力してもらう」と抱負を述べると、中村学長も、「課題解決、我々はそこを重視していく」と話した。

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