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カラーインクジェット複合機で「個別最適な学び」の実現へ

11面記事

ICT教育特集

エプソン

 GIGAスクール構想による1人1台端末の活用方法の検討が深まる中、端末と合わせて活用するプリンターなどのICT機器が学びを深めるツールとして期待されている。
 今回、エプソン販売(株)のカラーインクジェット複合機を導入している春日井市立高森台中学校の事例を紹介する。
 春日井市は、2014年度から実験的に1人1台端末を活用した授業を開始するなど、全国からICT教育の先進自治体として注目を浴びている。中でも、高森台中学校は、市内研究実践に取り組む試験校であり、GIGAスクール構想におけるリーディングスクールとして知られている。同校は、2020年9月から、1人1台のChromebookを使った授業を開始し、さらに2021年7月から、エプソン販売のA4カラーインクジェット複合機「PX―M791FT」6台を設置した。
 インクジェット複合機は、学校の各フロアに常設しており、生徒は自由に使うことができる。PCからWi―Fiを使って直接印刷することが可能で、テスト前には、生徒同士でノートを印刷し合って勉強に取り組むなど、まるで大学生のような自由なスタイルで学びを深めている。
 さらに、美術の時間では生徒一人一人の興味やタイプに合わせた色彩や作品の資料を教員がインターネットで探して印刷し、配布するなど、「個別最適な学び」を後押しする道具としてカラー印刷物が活用されている。
 校長(取材当時)の水谷年孝氏は、GIGAスクール構想では、自ら課題を持ち、議論したりネットで調べたり、まとめたりと、自分で学習方法を工夫する「協働的な学び」や「個別最適な学び」の充実が重要であり、それを支える道具の一つとして、インクジェット複合機は欠かせない存在だとプリンターの重要性を語った。

 問い合わせ=エプソン販売(株) 教育機関向けホームページ Epson.jp/edu/

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