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金融教育の第一歩として

13面記事

企画特集

学校の先生向けに情報提供をしているHP「学校で学ぶ資産形成」

投資信託協会

 (一社)投資信託協会は、投資信託等に対する正しい理解の醸成やNISA、つみたてNISA、確定拠出年金制度の周知活動や投資初心者向けの情報発信に力を入れている。ホームページやSNS発信のほか、各種刊行物の発行・提供、オンラインセミナーの開催、講師派遣等のさまざまな取り組みを通じ、中立公平な立場から啓発・普及活動を展開している。
 同協会は、学習指導要領の改訂により高校の家庭科や公共で「投資信託」が触れられることになったこと、成年年齢が引き下げられたことを受けて、高等学校を対象に、キャリア教育の一環としての金融教育の授業を紹介する動画「教育のチカラで未来をツクル」を公開している。
 動画「教育のチカラで未来をツクル」は、農林中金バリューインベストメンツ・常務取締役・最高投資責任者(CIO)の奥野一成氏、茨城県立那珂湊高等学校・商業科の横山治輝教諭が出演(2023年4月末時点)。「金融教育の授業をどう組み立てるのか」「生徒たちにどんな言葉で何を伝えるのか」「どのような教材が活用できるのか」などの疑問や不安に応えつつ、生徒たちと一緒に学び、考える授業をつくる金融教育の授業の一例を紹介している。
 動画の構成は、第1章「金融教育はムズカシイ!?」で「高校での金融教育はどうあるべきか?」というテーマで出演者が語り合い、儲けるための授業ではない、キャリア教育の一環としての金融教育のあるべき姿を問う。第2章の「投資のプロが語る金融教育の授業とは?」では、奥野氏が全国の高等学校で実施している「『自己投資』と『金融投資』の授業」を紹介。授業スライドやワークシート、アニメ動画などを使って授業の組み立てや板書計画を紹介している。
 また、授業で使用された教材の入手方法も同協会ホームページで紹介されている。第3章「現場の先生のリアルな質問にお答えします!」では、「投資の経験がなく教えるのが不安」「家庭科で投資を教えることに違和感がある」「教材を作る時間がない」などの金融教育に関する教員の悩みを奥野氏と横山教諭が親身になって答えるものとなっている。
 また、ライフプランの考え方や資産運用の始め方などを分かりやすく説明した「学校で学ぶ資産形成」を同協会のホームページで公開しているほか、授業で活用することができる正しいお金の扱い方や投資信託について学ぶことができるマンガや将来に必要な資産形成に関する知識をまとめた副教材(デジタルブック、デジタルマンガ)もホームページ上で公開している。
 金融教育の重要性が高まっている今、同協会のコンテンツを活用してみてはいかがだろうか。

 問い合わせ=(一社)投資信託協会

 https://www.toushin.or.jp/start/


HPから入手可能な副教材
デジタルマンガ「お金との付き合い方」、デジタルブック「お金がわかる~先生side~」、デジタルブック「お金がわかる~生徒side~」の表紙

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