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成年年齢引き下げに不安や疑問も~本紙による「高校生への18歳成人に関する意識調査」の結果から~(2)

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 日本教育新聞社では、高校3年生と2年生を対象に「18歳成人に関する意識調査」を5月中旬から月末にかけて実施した。高校生は今、どう情報を集めて何に興味があるのか―。なお、本調査はGoogleフォームを使用したウェブでの匿名アンケートで実施した。

 本調査では高校3年生が1155人、高校2年生が766人の合計1921人の回答があった。「友達と『成人』『大人』について話題にあがることはあるか」では、1009人がある、912人がないと回答。「成人」「大人」について興味・関心があることが伺えた。

 高校生の情報入手の実状を測る「情報収集するときは何を見ているか(複数回答可)」の問いでは、テレビが1365票、次いでYouTubeが1152票、Twitterが1151票だった。その他の回答としてはGoogleといったインターネット検索エンジンなどもあがった。若者のテレビ離れが進むといわれている中で情報収集する手段としてテレビが活用されていること、またSNSの利用も目立った。紙媒体では新聞が338票と一番多く、漫画137票、雑誌95票と、情報源としての紙離れがより一層進んでいることが分かった。

 キャッシュレス化が進む中で「利用したことがあるもの(複数回答可)」の質問では、「交通系ICカードで買い物」が1650票、PayPay・楽天ペイ・LINEPayなどの「キャッシュレス決済」が1061票、「iTunesカード・GooglePlayカード」722票、「メルカリ」643票と多かった。キャリア決済は283票とふるわず保護者によって利用の制限をかけていることが予想された。

 「大人になるにあたって興味があるもの(複数回答可)」の結果にもキャッシュレス化の影響があり、「クレジットカード」が1299票と最も多かった。次いで「アルバイト」978票、「結婚・婚活」666票、「美容整形・脱毛」582票、「飲酒・喫煙」521票、「課金(ゲーム・スーパーチャット)」306票の結果となった。「積み立てNISA」は256票であったが、その他の自由記述では「投資」「株式」など金融に関する回答が多く挙げられた。また「アルバイト」に近い回答には「就職」「起業」などの回答もあった。

 今後も日本教育新聞社では、本アンケートの範囲を広げ、高校生の実状調査を継続し、学校現場に情報を届けていく。

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