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学校の片づけ術 今日からできて、「キレイ」が続く仕組み作り

18面記事

書評

伊藤 寛子 著
時短とストレス軽減生む環境整備

 「片づけの大きな効果は時短です」。公立小学校教諭として30年を超えるキャリアを経て、学校片づけアドバイザーに転身した著者の言葉には説得力がある。
 校内の片づけ問題の「あるある」から始まり、「片づける」ことについての共通認識を築くための理論を第1・2章で語った後、具体的なノウハウを「分ける」「色を使う」「見える化する」「動作を楽にする」「動線を整える」に分類し「仕組み作り」として第3~7章に示した。その上で、全員の協力が必要な「職員室」の片づけ実践事例(第8章)、書類を片づける具体的な方法(第9章)で締めくくる。
 配置や動線を工夫することで、図工室や事務室、印刷室などが使い勝手の良いスペースに変わり、職員室も狭さから解放され、無駄な動きをせずにストレスの少ない場所へと変貌していく。その様子が「Before」「After」などを含めて豊富な写真活用によって、目の前で繰り広げられていく。
 また、児童などの身体的な発達に応じた道具の位置、設置への配慮や、注目される忘れ物コーナーの作り方などにも、著者の教職経験が生きている。
 「働き方改革」のテーマは部活動や会議の在り方ばかりではない。教職員の仕事環境を整えることも大きな支援につながる。快適な環境づくりから、テンションを上げてくれる職場へ。そのノウハウを参考にしたい。
(2200円 学事出版)
(矢)

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