日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

一刀両断 実践者の視点から【第350回】

NEWS

論説・コラム

街路樹撤去問題、点検状況は

 街路樹が不法に撤去されたという報道が次々に出されているが、この不思議さに驚いてしまう。何故なら道路の管理は市や県と道路を管轄する事務所がある。街路樹が伸びて電線に掛かりそうとか枝が伸びているとか連絡すると対処してはくれる。税金で植栽し管理しているのだから、定期的な点検は必須であるはずだが、やっていてスルーしたとなると管理責任は追及される事になる。
 枝の剪定や落ち葉の回収などはよく見かける道路課の範疇になる。その報告をあやふやにしていた事実が判明したとも言える。
 学校でも安全点検日として安全主任が職員に呼びかけているが、形骸化した点検であれば、樹木が枯れ始めても気がつかない事になる。やらされている意識ではこうした事は何処でも見過ごされる事になる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

論説・コラム

連載