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一刀両断 実践者の視点から【第359回】

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校長会の研修旅行と差し入れ

 4億円もの税金が国会議員の海外渡航に費やされ、その内実はバカンスのようだと報じられている。得をするのは議員やその身内に限らない。私心を胸に秘めて接遇する公務員の側にも恩恵を享受できるチャンスがあるという。
 この記事が本当ならばどの議員もそれを知っていて対処しないのだから人物として資質としてアウトである。すなわち道徳の微塵もない事になる。
 どの大臣も政務官もすべてがブラックと見えてくる。そうさせている行政マンも同類となる。あの佐藤優さんも以前はやっていたとのことである。体質は改善されていないし、利権がガチガチなのだろう。
 良心があれば自省をするものだがそれが出来ない。
 校長会でも同じような事があった。研修会旅行に参加した際、宴会に業者からの差し入れが沢山届いた。これは不適切と騒いだ私の為に、これまでの流れを乱したとして臨時校長会が開かれて何度か糾弾された。
 こうして制裁されほぼ全員を敵にしないと迎合する事になる。その信念の貫き通す訓練を私は教師の時に身につける事ができた。振り返って恥じない生き方はしたいものだ。
 悪い奴らは立場や能力を活用して生きている地獄へ落ちる事は間違いない。蜘蛛の糸のカンダタが重なる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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