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一刀両断 実践者の視点から【第423回】

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学校のお金の流れにも目を

 パーティー券問題で岸田内閣が揺れている。ほとんど政府の体をなさない状況になってきている。
 会計担当者は気付いてたはずである。他にもこうした環流が常態化している事が想定される。
 パーティー券のノルマを超えたらそれは手元に返ってくるという仕組みがありそれを記帳しないで、裏金に出来ると言う流れである。
 こうした事は学校にはないだろうか。以前こんな事が起きていた。学校の金庫に現金が50万ほどあり、それを貯める方法が伝授された。
 近隣のホームセンターに様々な備品や消耗品を日に何度も購入に行く、そこで預け金として渡しておいてその中から購入する。使いきれない残金を出していた事になる。業者からのバックマージンも蓄積されていくが、そのお金は個人で使うのではなく突然の必要経費に当てられていたのである。
 公教育と言いながらも必要経費の配当額はゼロから数百万と幅がある。
 今回のキックバックでプールしたお金をどのように使ったかがポイントであり、本当に必要なものなら政治資金規制法を見直すべきである。
 ともかくお金の流れを追いかけていくと様々な景色が見えてくるものである。今回の騒動はこの時に表沙汰にされたが、それは意図的な気もする。何故なら本当の狙いは概して違うところにあり国民の意識を逸らしている歴史が繰り返されているからである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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