日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

一刀両断 実践者の視点から【第441回】

NEWS

論説・コラム

サッカー強豪校で「いじめ調査」

 サッカー部の活躍で知られる熊本県立高校で、いじめ問題が起こった。《県立大津高サッカー部 いじめ調査委初会合 被害者の傍聴認めず》(毎日新聞社)という見出しの記事から、調査委のこれからに期待したいが、それまでに費やした時間ロスからして積極的に解決しようとはしてないのだからかなりの困難が予想される。
 集団により、全裸にして土下座させるという行為はかなりの権力構造がなければ成立しない行為であり、この片鱗を教師が感じないわけがない。
 この年齢の力関係は暴走しやすい為に、予兆は感じられていたはずである。そうなるという未熟な心情を理解して、指導にあたり健全な発達を促すのが教師の役割であるが、それがされなかった体制は校内では把握されていたはずである。
 結果を出している部活動には口出しをさせない出せない雰囲気が蔓延したことが想定される。
 教育にあって手段が目的とされてしまうとこうした事になる。高校組織として形骸化し機能不全になっている事実は職員全てさらに教委も容認していたことは容易に想定される。
 よってこの調査委が当事者をどのような理由で傍聴させなかったかを明記すべきではなかったかと指摘したい。何故なら社会通念上正当な理由が思い浮かばないからである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

論説・コラム

連載