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一刀両断 実践者の視点から【第452回】

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パワハラ被害教員の自死

 《「仕事は一切お願いしません。会議にも出ないでください」との手紙 県立高校でパワハラ受けた30代女性教員が自殺 59歳男性教員を停職3か月 宮城》(東北放送)という見出しの記事、結果として人命が失われたから停職なのだろうか。
 ただ、予兆はあったのではないか。何らかの対応はできたのではないか。それができていない学校となると話にならない。
 加害者となる教員の素行は日常から何かあったはずだから校長も教委も知っていて手を打てなかったのだろう。停職3か月の処分は理解し難い。この程度が県教委の実力ではないだろうか。他県でもこの程度の処分と推測される。
 基準や組織マネージメントが不備なのである。素人の集団とも言える。よってこうした犯罪が起きてニュースにならないと関心を示せない閉鎖社会になっている学校は少なくはないだろう。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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