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震災の記憶と教訓を伝える 3・11メモリアルイベント2024開催

16面記事

企画特集

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館

 気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館は、震災の記憶と教訓を将来に伝え警鐘を鳴らし続ける「目に見える証」として2019年3月に開館した施設。津波で4階まで被災した宮城県気仙沼向洋高校の旧校舎を「震災遺構」として保存し、展示や研修会場を備えた「震災伝承館」を併設する。
流れは、震災遺構の見学前後に伝承館で震災記録映像や展示で学ぶ形をとる。
 震災時や直後の映像、地震・津波の脅威と爪痕を展示で知った後、実際に被災した旧校舎に入る。津波で破壊された校舎内の様子や、4階の津波到達地点・先生が避難した屋上まで見学。その後、再び伝承館へ戻り、救助や捜索、避難所の様子や仮設住宅での生活など、震災後の取り組み、復興の歩みを学ぶ。
 見学後には来場者が「感じたこと・伝えたいこと」を付箋に自由に書くスペースを設けている。修学旅行生など震災学習の際はおすすめのコーナーとなっている。見学全体の所要時間は約60~90分程度。
 なお同館では、3月1日(金)より震災伝承と感謝を伝える「3・11メモリアルイベント2024」を開催。週末を中心に企画展示やワークショップを実施する。気仙沼市内の小・中・高校や各種団体の防災・減災の取り組みを紹介する「けせんぬま伝承・防災文化祭2024」では、ポスター展示(3月1日~3月31日)と、発表・ワークショップ(3月16・17日)を予定。また3月10日には開館5周年を記念し夜間開館を行って感謝を伝える「灯」の企画等、多くの企画を開催。幅広い世代が防災について学ぶ機会となる。
 開催期間は3月1日(金)~31日(日)まで。参加費無料。ただし遺構内見学は入場料有。

 問い合わせ=伝承館 電話0226・28・9671

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