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宮城の高校生、4割近くが自宅で犠牲に

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 卒業したばかりの元生徒を含め、東日本大震災で宮城県の公立高校の生徒は87人が死亡・行方不明となり、そのうち、4割近くが自宅で被災していたことが、みやぎ教育文化研究センターの高橋達郎所長による調査によって分かった。学校管理下外での被災が多く、亡くなった状況はよく分かっていなかった。
 それによると、宮城県では、東日本大震災により、小学生は186人、中学生は75人、高校生は87人が死亡した、または行方不明のままとなっている。小・中学生に関しては、宮城県教組がその状況について調べているが、高校生に関しては明らかになっていなかった。県内の高校への問い合わせなどにより、今回の報告をまとめた。
 自宅で被災した生徒は36人。「津波警報が発令されていたが、自宅からは海が見えず、自宅まで津波は来ないだろうと思い、自宅にとどまる」といった事情があった。

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