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一刀両断 実践者の視点から【第460回】

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保育園職員の内部告発

 千葉県内の民間保育施設で、職員が児童に対して、「口を縫う」と発言したり、暴力行為に及んだりして、その施設の職員が市役所に対応を求めたという。その記事に身を挺しての使命感を感じた。すなわち内部告発である。
 これは組織としてのコンプライアンスが正常にコントロールされていない事を物語っている。それも長年にわたって行われ続け改善の余地が見えないと言うやむに止まれない行動と受け止めた。
 保護者にはかなりの驚きだろうが、勇気ある申し出をどのように扱い正常化を図るかに行政手腕が注目される。
 その後の勤務に際して不当な扱いをされていないかが気になる。何故なら責任者不在でコメントできないとしている事からもかなりの軋轢が想定される。
 一番は幼児への影響である。どうか笑顔で試練を見事に乗り越え改善して欲しいと願うばかりである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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