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授業でオンライン英会話 外国人講師とやりとり

8面記事

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麹町学園女子中学校(東京・千代田区)

 東京都千代田区にある麹町学園女子中学校(堀口千秋校長、生徒342人)では、オンライン英会話の授業を取り入れている。教育機関向けに教育コンテンツを提供する(株)KEC Miriz(大阪市)の英会話システムを活用した取り組みだ。1月に行われた同社のセミナーでは、英会話によるアウトプットを重視したことにより、英語に興味を持つ生徒が増えたことを報告した。
 同校では、本年度から「CHATTY」という名称の英会話システムを導入している。学校のカリキュラムに合わせた教材を依頼すると、使用する教科書内容に沿って英会話の練習を行うことができるのが特徴だ。同学園の高校でも導入し、教科書内容の質疑応答などで活用しているという。
 このシステムでは、外国人講師とウェブ上で英会話を行う。そのため、日本人を相手にした場合に生じやすい「つい日本語を使ってしまう」といった問題などの解消が期待できる。アウトプットの時間を増やすため、文法の解説はスライドを使い、できるだけ短縮している。
 「CHATTY」を利用した生徒からは、「最初は誰が来るか分からなかったので、緊張した」という声も。「(英語が分からなくても)助けてくれる人がいないことで、意外と話せた」と振り返った。
 この実践発表が行われたのは、あべのハルカス(大阪市)で1月に開催した同社主催のセミナー。同校の特別顧問を務める大手予備校講師・安河内哲也氏による、生成AIを使った校務の効率化などに関する講演もあった。
 参加者からの質疑応答の場面で、安河内氏は「学校は変化を嫌う面がある」といった問題も提起した。同校が掲げる「アクティブイングリッシュ」に触れ、「オンライン英会話を活用することで、さまざまな面から学習改善の効果が期待できる」と語った。

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