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大麻乱用、10年で15倍超に 性犯罪被害も増加傾向

10面記事

行財政

20歳未満 警察庁集計

 大麻乱用で検挙された20歳未満の人は過去10年間で15倍以上に増え、昨年は1222人に達したことが警察庁の集計で分かった。コロナ禍の収束とともに少年犯罪の増加が目立ち、特に大麻関連の悪化が激しかった。この年齢層の性犯罪被害も増える傾向にあった。

 警察庁は20歳未満の人を「少年」と定義し、犯罪に関する動向を集計している。昨年は刑法違反で、計1万8949人の少年が検挙され、前年の1・3倍近くにまで増えた。10年前から令和3年までは減り続けた。令和5年は10年前の4割弱となっている。
 過去2年間で比べると、凶悪犯のうち、殺人は減ったものの、強盗、放火、器物の使用を含む「不同意性交等」はいずれも増えた。初発型非行に区分する万引、オートバイ泥棒、自転車泥棒も増えた。
 大麻乱用の状況は深刻だ。令和4年は前年を下回ったが、過去10年間にわたって増える傾向が続いている。令和5年に大麻乱用で検挙された少年の男女比は10対1と、圧倒的に男子が多かった。ただ、増加率では女子(52・1%増)が男子(32・4%増)を上回った。
 中学生、高校生、大学生と分けて集計しても、それぞれ増える傾向にあった。中学生は10人増の21人、高校生は64人増の214人だった。
 覚せい剤乱用では106人が検挙され、平成28年の136人を下回ったが、3年間にわたって100人を超えた。
 少年の性犯罪被害のうち、「不同意性交等」による検挙件数は2年続けて増え、昨年は709件に上った。前年の1・5倍近くに達している。
 校内暴力事件は、コロナ禍が広がる前の令和元年の件数を上回った。3年続けて増え、令和5年は784件あった。
 10年前と比べると、小学生と高校生が増え、中学生は減った。小学生は4倍強の237件、中学生は7割以上減って429件、高校生は1・3倍となる118件だった。
 いじめに関しては、被害者の相談状況が目を引く。昨年は被害に遭った301人のうち、保護者に相談した割合は69・1%と高かったが、前年を6・9ポイント下回った。
 学校の教員に相談した割合も9・8ポイント減の39・9%。警察などの相談機関に相談した割合は9・8ポイント増の30・6%だった。

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