日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

東京・港区、区立幼稚園全園に英語ネイティブティーチャー派遣

NEWS

市町村教委

 東京都港区教委は本年度から、12ある区立幼稚園全園に週3日、英語ネイティブティーチャーを派遣する取り組みを始める。英語を使った遊びを通して多文化共生の理解や、コミュニケーション能力の育成につなげる狙い。区によると、都内初の取り組みだという。
 小・中学校でも国際理解に取り組んでいる港区。本年度からは区立中学校の修学旅行の行き先をシンガポールにした。区教委は幼稚園段階から小・中学校まで一貫して国際理解教育を進めたい考えだ。
 これまで令和4年度に1園、令和5年度には2園で試行実施しており、本年度から全園へ拡大。予算に3095万7千円を計上している。
 ネイティブティーチャーには教育現場などでの経験がある人を充て、1日6時間、週3日、区立幼稚園に派遣する。5月上旬から本格的に指導を始める予定で、現在は指導計画を作成中だという。
 幼稚園では指導計画に基づいた英語の活動をする他、遊びの中で英語を使ったり、ネイティブティーチャーが関わったりする機会をつくる。英語に親しむ活動の中で、多様な人と関わる力や、自分の考えを表現する力を育てていく。

市町村教委

連載