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一刀両断 実践者の視点から【第503回】

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論説・コラム

採用試験と校種間異動

 茨城県の教員採用試験で志願者が2割減ったという。この程度で済んでいるのかと安心した。日本人の教職への理解と意識の高さに驚いている。
 待遇や働き方を変えなくともこれだけの志願者が居るというのは驚きでは無いだろうか。
 個人主義が強い国など、価値観からして志願者がほとんどいないとなる国もあるのでは無いだろうか。
 中学校教員の免許を持つ人に対し、以前は、合格が難しい教科の枠で何度も受験するよりも、重複して小学校教員免許を取得する事を勧めてきた。小学校で採用されてその後校種異動することも賢いからである。
 しかし、不適な要素のある学生にはその点を指摘して気づかせ修正させてから臨ませるように努めてきた。
 志願倍率が激減している小学校教員の現状には不適の者が修正されずに採用される事になる。よって児童にとって、安心できる質の高い教員環境にはなっていない事を意味する。不適な教師に出会った児童の人生は限りなく不幸なものにされてしまいかねない。
 管理職の指導もハラスメントの誇張によりかなり制限されるのだから、事件事故の要素は増しているのである。ここにメスを入れて改善をしない行政や政治家の怠慢はやがて日本の教育を不審の坩堝にしていく。こうした未来図は容易に見えるのではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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