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一刀両断 実践者の視点から【第506回】

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現実焼き付ける授業に

 《「きっちり断罪してくれ!」萩生田、世耕「裏金議員」不起訴で東京地検に批判の嵐…朝ドラ『虎に翼』の “正義” 思い出す人も》(SmartFLASH)という見出しの記事がある。主権者教育を教える立場で読んでみた。
 「こうはなるな」としか言いようがない。法が権力には機能しないと言う事になるよい例かもしれない。
 全国の教育者は教師と言う職名でも至る所に存在する。大学には法を教える教授もいる。この様な事案をどう教えているのだろうか。それとも制度だけ教え、敢えて触れない様にしているのだろうか。
 これでは我が国はさらに不信感と偽善の国になってはしまわないだろうか。批判のための不満を集めて政治運動を起こすのではなく、現実を真摯にそして根拠を示しながら論議して、よりよい地域そして国にする為の学びにしてほしいと願う。権力と金が人を狂わす現実を心に焼き付ける様な授業を期待したい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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