ぶんぶくちゃがま
14面記事日本むかしばなし
いもとようこ 文・絵
ぶんぶくちゃがま、言わずと知れた日本昔話の一つ。
茶の湯が大好きな和尚さまは、都でとても気に入った「ちゃがま」を手に入れる。和尚さまが「ちゃがま」を火にかけると、「あっちっちー」と部屋中を駆け回った。気味が悪くなった和尚さまは、古道具屋にあげることにした。 古道具屋の家で、「ちゃがま」は、「山に住むたぬきです」と正体を明かす。古道具屋とたぬきは一緒に住み、曲芸でお金を稼ぎ、「ぶんぶく」と名付けられたたぬきは人気者になる。しかし、そんな生活は長くは続かず…。
「ぶんぶくちゃがま」のぶんぶくは、お湯が沸く音から名が付いたそう。漢字では「分福茶釜」と書く。「福を分ける茶釜」。この茶釜は、群馬県の茂林寺に展示されている。(幼児から)
(1650円 金の星社)
(Tel03・3861・1861)