第76回近畿中学校長会研究協議会兵庫大会が開催
6面記事
第5分科会・学校経営での実践発表の様子
第76回近畿中学校長会研究協議会兵庫大会が6月13日、神戸市内で開催された。
大会主題は「豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手を育てる中学校教育~自分のよさや可能性を最大限に発揮し、他者と協働しながら価値の創造に挑む力を育む~」。
全体会や文部科学省説明、研究協議・分科会などが行われた。
開会式あいさつで、近畿中学校長会会長の古川雅一・神戸市立長峰中学校長は第1回大会が昭和25年4月、3日間にわたり神戸で開催され、600人を超える先輩方が熱い議論を交わされたことを紹介。
開会式であいさつをする古川会長
当時の議題では、義務教育費法案の制定促進、中学校校舎建築の促進など時代に反映したものから、教員定数の引き上げ、学級定数の引き下げ、教員の待遇改善など今と変わらないもの、また長期欠席や不就学生徒絶無の対策などとあり、「まさに教育の不易と流行を見る思いである」と語った。
また76回を迎える今大会の大会主題について「今一度私たちは心に刻み、持続可能な形で近畿中学校長会を継承、発展させていくことが重要である」と強調。
「この大会で智恵と経験が交流し、優れた取り組みが近畿に広がること、また今後の学校運営に大きく資する1日であってほしい」と参加者に呼び掛けた。
文部科学省説明では初等中等教育局の西澤美彦視学官が、学習指導要領の改訂の方向性や教師を取り巻く環境整備、いじめ・不登校支援対応、部活動の地域展開等と地域スポーツ・文化芸術環境の整備など詳しく解説。
研究協議・分科会では「教育課程」や「生徒指導」、「進路指導」、「学校経営」など6つの課題、取り組みを巡り、参加者の間で熱心な討議が行われた。