日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

補助具を使って「大の字泳法」 大津市立小学校で水泳教室

6面記事

企画特集

大の字で浮く

 大阪経済大学人間科学部の若吉浩二教授は、自ら開発した水泳補助具「フラットヘルパー」を使った安全水泳教室「大津っ子大の字泳法」を、大津市立藤尾小学校(薬師寺祐爾校長)で行った。
 フラットヘルパーは、ビート板素材を使い、正しい浮きの姿勢を覚えることができるもの。補助パンツに入れることで、水中で大の字の姿勢をとることができやすくなる。浮く姿勢を保つことで呼吸もできる。大津市水泳協会会長を務める若吉教授が、市教委や市小学校体育連盟と協力しながら、今後、他の市立小学校でも指導も進める予定がある。

フラットヘルパーをつけて

 びわ湖が近い大津市では、海水とは浮力が違うので、真水での水難事故もある。そこで、水泳補助具を使い、「しっかり浮かせて呼吸をさせる泳法を、大津の子どもに身に付けさせる意義は大きい」(若吉教授)と話す。
 子どもたちに、浮き沈みのコツをつかませ、指導法をクリアにし、学びやすい環境を準備することを目指している。大津市教委も、「今年度はモデル校で実践し、指導案モデルを策定。来年度以後、市内の小学校で順次実践していきたい」(小松且弥指導主事)という。

企画特集

連載